読書『成り上がり How to be BIG』

成りあがり How to be BIG―矢沢永吉激論集 (角川文庫)

矢沢永吉の『成り上がり How to be BIG』を読みました。

成りあがり How to be BIG―矢沢永吉激論集 (角川文庫)

成りあがり How to be BIG―矢沢永吉激論集 (角川文庫)

矢沢永吉は両親がおらず祖母に育てられた。

高校卒業後、現金5万円だけを持って広島から上京し音楽活動を開始。

それまでの音楽業界の常識や慣行を覆した。

ロックを日本に根付かせた先駆者でもある。

名実ともにスーパースター。

自分の専門領域をまず大事にすればいい。すればいいっていうより、命を賭けなきゃいかん。


東大以下の大学なら行かないほうが良いね。必要ないし、保証無いもの。もし、この社会に大学行った人はどうにかしてくれるって制度があるなら、俺は行くよ。借金してでも。


そうだ。こんなふうに苦しいんだよな、最初のうちは。こういうことがあって、いろいろやって、最後にスーパースターになるんだよ。


人間て、食べること寝ることの辛さより、暗い明日のことを想像するつらさのほうが、大きいと思うんだ。


だけど、夢は捨ててなかった。暗さの向こうに、小さいけどぴかっと光るものがあった。スーパースター。だから筋通せたのかもしれない。それに、俺、負い目が合ったら本気で攻撃できないと思ってた。逃げたら、放り出したら負い目になる。本能的にそう考えてたみたいだ。


天才じゃ。天才が俺のそばに来て、俺の夢を全部理解してくれてる。「やれる」。


現実問題としては、プロの壁というのは、えらく厚かった。プロというのは、違うんだ。今、言えることだけど、あん時には、気持ちだけでも前、前、と走らせてなきゃ、なんにもやれなかっただろうな。


人間は、ある程度キツイ目にあわなきゃいかんのよ。萎縮しちゃうやつもいるけど、バイタリティになる。なにくそ、冗談じゃない。そう思えるだけ、俺は幸せだったかもしれないね。


確かに、みんなも頑張ってた。でも、頑張る目的として、ほんとにビッグになりたいと思ってやってたのは俺ぐらいだったんじゃないかな。へたしたら、他のメンバーは「オレたちは働かされてる」という感覚が強かったんじゃないかな。


オレ、今でもあの時の悔しさ忘れない。最後、全部オーケーになった時、オレ、彼らに何をしたら知ってる?頭を下げた。 「どうもありがとう」ほんとうに、メンバー、どうもありがとう」 その時、オレは何を誓ったか、言おうか。絶対、こいつら許さないと思った。彼らを許さないとしたら、どうすればいいか。 オレが、とんでもないスーパースターになることだ。


自分がなんでメシ食ってるかってことを知ってるもの。他の方は手を抜くよ。ゴルフ。なんでオレが行かなきゃならんの。いらない。行きたかったら暇の時にいけばいい。


オレは、怖さを知ってる。安心が欲しい。 安心してるためには、行動して裏付けを取ること。何回も言ってるけど、これがオレのやり方なんだよ。