会社員としての3年間で得たものと失ったもの

こんにちは、シュン(@shunsukehondo)です

去年末に会社員を辞めました。

新卒で入った東証一部上場企業でした。

そもそも会社で働く気なんて全くなかった。

3年で辞めようと入社前から決めていました。

就職した理由

就職した1社しか面接に行きませんでした。

それでダメならそもそも会社員は向いてないから仕方がないと。

選んだ基準は「ITプロジェクト」「大企業」。

就職した理由は主に3つ

  1. お金を貰いながらITの勉強をすること
  2. 大企業の組織を内部から学ぶこと
  3. 会社員のメンタリティを学ぶこと

独立して自分で世界に通用するサービスを作るための足がかりとしてでした。

ITの可能性に気がつくのが遅過ぎました。

それでも絶対にこれからの時代ITの知識は避けて通れない。

今後さらにその必要性は増していきます。

自分でシステムを組む能力が最低限のリテラシーとなるでしょう。

当時はそう読みましたし、今でもその思いは変わりません。

独りで今から勉強するよりは現場で学んで方が速いし、実践的な知識が得られると考えました。

そして就職するなら大企業。

スタートアップには参考にすべき完成された組織がまだ無い。

それに、後からでも見たければ時間は十分あると踏みました。

いつでも人手が足りないだろうから。

大企業は違う。

実力だけではダメで、有名大学を出ていないとそもそも採用されなかったりする。

未経験なら新卒だけ。

自分で組織を作っていく上で、大企業の洗練された組織を肌で感じることは大事だと。

そして社員はどういうことにやりがいを感じ、どういう時に組織を去ろうとするのだろうと。

そういうことを組織を起こす前に知っておきたかった。

会社員をして得たもの

あるサービスの立ち上げからリリースまで通して参加しました。

そのサービスは月商10億程度売り上げるものになりました。

実際に独立できるだけの知識と感覚は手に入ったので辞めました。

就職した理由に挙げたものはすべて手に入れました。

大企業の良い部分悪い部分。

楽しい部分汚い部分。

すべて体感できました。

会社員のメンタリティも。

彼らは本当に何をされても付いてきます。

これは驚くべきことです。

会社から「本名を改名しろ」と命令されたら、この人たちはするんだろうな。そう直感しました。

彼らは愚痴や文句は言いますが、会社にとってあまり危機ではありません。

なぜなら彼らは行動に出ないからです。

文句は言いつつ、残業も一所懸命にします。

メンタルだけ適当にケアしておけば大丈夫です。

観察していて徐々にそのことが分かりました。

ひどい話ですが、大企業とはそんなところです。

そして彼らが求めるのは、

  • 仕事が正当に評価されること
  • 他の社員の前で褒められること

この2つです。

会社員をして失ったもの

辞めた当初は

「色々学んだ3年間だったな」

と感じました。

しかししばらくすると気がつきました。

失っていたものも大きかった。

自分が勤めていたのは2014年から2017年の間の3年間です。

この3年間はちょうど日本でBitcoinが盛り上がった時期と重なります。

2013年くらいからBitcoinという名前とP2Pの決済システムであることぐらいは知っていました。

しかしそれ以上は興味を持って勉強する時間がありませんでした。

会社員というのは本当に時間と精神が吸い取られます。

もし2014年にsatoshi nakamotoによる論文を読み、Bitcoinを使ってみていたら、即座に会社を辞めて事業を起こしていたでしょう。

それぐらいのパラダイムシフトです。

時間が出来てから急いで勉強しました。

失ったものは

自分にとって本当に価値ある物をグググっと引き寄せる時間とパワーです。

本当に必要な物や人や情報の判断がつかなくなりました。

全てを薄っぺらく撫でているような感じ。

俺にとってはBitcoinというパラダイムシフトに乗り遅れたことでした。

そして自分がいかに家族のことを考えられていなかったかに愕然としました。

自分では大事にしていると思っていました。

奥さんに大きな負担をかけていたことに辞めてから気がつきました。

さいごに

今会社員として働いているみなさん。

100%自分の人生を楽しめているなら言うことなしです。

でもそうで無いなら、あなたが今失っていっているものは想像以上に大きいです。

夢やチャンスかもしれませんし、自身の健康や人間関係かもしれません。

一度ゆっくりと考えてみてください。